- 間男「今日も楽しめたぜ……」
人妻「私も……」
間男「このスリル……間男になったかいがあったよ」
人妻「ハッ！」
間男「どうした？」
人妻「今ドアが開いたわ……主人が帰ってきた！」
間男「マジかよ！ ずいぶん早くねえか！？」
「ただいまー」
- 災
- 災の部分すごい発想だといつも思う
- >>4
AAを人が手打ちしてると思ってそう - かわいい
- 人妻「どうしよう、まっすぐ向かってくる……」
間男「どうすんだよ！？」
人妻「どこか隠れて！」
間男「隠れる場所なんかねえぞ！」
人妻「仕方ない……女のフリして！」
間男「えええええ！？ 出来るわけねえだろ！」
人妻「やらないよりはマシ！ いいから早く！」
夫「お、ここにいたのか」
- 夫「！？」
間男「あ、どうも……」
夫「誰だこいつは！？」
間男「あ、いや……」
人妻「違う！ 違うの、この人は……私の友達なの！」
夫「亭主の留守中に男友達を連れ込んだってか！？」
人妻「なにいってんの……この子は女よ！」
夫「は！？」
人妻「ね、ねえ？」
間男「はい、私女です……」ｸﾈｯ
- 夫「女って……ガタイが俺よりあるんだけど」
人妻「この子、学生時代レスリングやってたから……」
間男「（やってないけど……）ええ、タックルしまくってました！」
夫「ヒゲも生えてるし……」
人妻「男性ホルモン！ 生まれつき男性ホルモンが濃い体質なの！」
間男「そうなんです！ だからホルモン焼きが好物で……」
夫「喉仏出てるんだけど。声も低いし」
人妻「ほら、この子仏教徒だから……」
間男「仏を信仰していたら、喉の仏様が隆起してしまったのです」
夫「……」
- どう見ても男子です
- 夫「そうだったんですか」
間男「え」
夫「疑ってすみませんでした。さっきは“こいつ”呼ばわりして、失礼なことを」ﾍﾟｺﾍﾟｺ
間男「いえいえ、全く気にしておりませんので」
夫「よかったら、今夜ご飯でもどうです？」
間男「もう帰りますので。お気になさらず……それじゃ、さようなら！」ﾀﾀﾀｯ
ﾊﾞﾀﾝｯ
間男「あっぶねええ……！」ｽﾀﾀﾀﾀｯ
- ホモ展開まだ？
- ……
間男「ふぅ……今日も熱くなれたぜ」
人妻「私も」
人妻「ハッ！ 主人が帰ってきた！」
間男「やべえ！ すぐ帰らなきゃ！」
人妻「焦らなくて大丈夫よ。あなたはもう主人の中では女なんだから」
間男「そうだけど、会わないに越したことないだろ」
人妻「平気平気。堂々としてなさいって」
- 人妻「お帰りー、あなた」
間男「こ、こんばんは……」
夫「ああ、お友達の。あなたも来てたんですか」
間男「ええ、まあ……」
夫「よかったらご飯を食べてって下さいよ」
間男「いえ、遠慮しま――」
夫「妻のお友達なら遠慮なんかしないで下さい。さあ、どうぞ」
間男「それじゃ、せっかくなので……」
- 人妻「お待たせ～」
夫「お、来た来た」
人妻「はいどうぞ」
間男「あ、ありがとう」
ﾓｸﾞﾓｸﾞ… ﾊﾟｸﾊﾟｸ…
夫「いかがです？」
間男「お、おいしいです」
夫「でしょう」
間男（気まずすぎて、味なんかしないっての……）
- TV『今日のゲストは人気バンド“粋なステーキ”の皆さんでーす！』
夫「お、こいつら好きなんだよね」
間男「俺……私も好きです！」
夫「え、ホント？ どの曲が好き？」
間男「やっぱり『恋はミディアム』でしょうか」
夫「おっ、いいとこ突くねえ！ あなたとは趣味が合いそうだ！」
人妻「よかったわね、あなた」
- ……
間男「どうだった？」
人妻「とてもよかった……」
人妻「あ、主人が帰ってきた！」
間男「またか！」
人妻「ま、いいじゃない。ゆっくりご飯でも食べていきなさいよ」
間男「ホントにいいのかなぁ」
- ｱﾊﾊﾊ… ﾜﾊﾊﾊ…
夫「子供の頃読んでた漫画は？」
間男「『ハンムラビくん』が好きでしたね」
夫「懐かしい！ 復讐で悪党の目を潰して歯をヘシ折るのが痛快だったなぁ」
間男「あなたは何が好きでした？」
夫「『セキガハラ・ウォー』をよく読んでたよ」
間男「知ってます！ 和風能力バトルの先駆けといわれる……」
夫「あなたとはホントに気が合うなぁ！」
間男「ホントですね！」
- 馴染んでる…
- LGBT関連と絡めるのかと思ってた
- 人妻「じゃあ、食器片付けるね」ｽﾀｽﾀ
夫「ありがとう」
夫「あのー……」
間男「はい？」
夫「連絡先交換させてもらってもいい？」ﾎﾞｿｯ…
間男「え？」
夫「頼むよ。これからも色々やり取りしたいんだ」
間男「わ、分かりました……」
- ﾎﾓｫ…
- ……
間男「仕事終わったー」
間男「ん？ スマホにメッセージが……」
間男「旦那さんからじゃねえか！ いったいなんだ！？」
『これから会えない？』
間男「え！？」
- 間男「ど、どうも」
夫「来てくれて嬉しいよ」
間男「だけど、すぐ帰った方がいいですよ。奥さんがなんていうか」
夫「大丈夫、女房には残業っていってあるから」
間男「え……」
夫「さ、今夜は二人きりで飲もう」
間男（なんかとんでもないことになってきた……）
- ｱｯﾊｯﾊｯﾊ…
夫「分かる！ 俺らの世代でお笑いコンビといったら『キャベツレタス』だよね！」
間男「でしょ！ コントの天才でMCも上手いし……」
夫「いやー、君とは怖いぐらい気が合うなぁ」
間男「私もここまで相性がいいとは思いませんでしたよ」
夫「なんていうか、まるで異性というより、同性と話してる気さえするよ」
間男「！」
間男（そりゃそうだ。同性なんだから……）
- どうすんだよ…
- ……
『今夜会えない？』
間男「またか……行かないわけにも行かないよな」
ｱﾊﾊﾊ…
夫「正直いって、女房と話してる時より君と話してる時のが楽しいよ」
間男「そんなこといったら、奥さんが可哀想ですよ」
夫「あいつだって俺のことなんかどう思ってるか分からないよ」
間男（たしかに……不倫してるしな、俺と）
- 『今夜どう？』
間男（旦那さんから誘われる頻度がどんどん増えてきた……）
『今夜は主人が残業だから、家に来てよ』
間男「奥さんからも誘いが来たけど……先に約束しちゃったからな。断るしかない」
夫「会うたびに君のことが好きになっていくんだ」
間男「そんな……困ります」
夫「君のような素敵な女性は初めてだよ」
間男（この人、マジで俺に惚れてねえか？ どう見ても男な俺を、女だと思い込んで……）
間男（このままこんな関係続けてたら、えらいことになる……！）
- ……
間男「今夜はこの辺で……」
夫「待ってくれ」
間男「え……」
夫「この後……二人でホテルに行かないか？」
間男「ホテルって、不倫じゃないですか！」
夫「ああ、不倫だ。だけど俺はもう我慢できないんだ！ 君を……抱きたい！」
間男「……！」
間男（限界だ！ なにもかもブチ撒けるしかねえ！）
- なんだこれ面白いな
- 間男「ホテルには……行きません」
夫「なぜだ！？ 俺はこんなに君を想ってるのに！」
間男「いいか、よく聞け」
夫「……？」
間男「俺は……男なんだ！」
夫「！」
間男「しかも初めて出会った時の状況を思い出してくれ。あの時俺は奥さんと一緒にいた」
間男「ようするに……俺はあんたの奥さんと不倫してたんだよ！」
間男「言い逃れはしねえ……さあ、殴るなら殴れ！ 蹴るなら蹴れ！」
- 頼むぞ……
- 脳破壊の辛さを奥さんにも味合わせ要ってのか
- 夫「なんだ、そんなことか」
間男「え……」
夫「俺は今さら性別なんか気にしない」
夫「君という存在そのものに惚れたんだから」
夫「不倫のこともかまわないよ。俺だって同じことをしてるんだから。お互い様さ」
間男「ええ……」
夫「さあ、ホテルに入ろう。男同士ってのもかえって気持ちいいっていうし」ｸﾞｲｯ
間男「ちょ、ちょっ……」
- っしゃあああああああああ
- 人妻「待ちなさい！！！」
間男「奥さん！？（なぜここに！？）」
人妻「許せない……！」
間男「そうだ、奥さん！ この人にいってあげてくれ！」
人妻「は？ 私が許せないのは、主人じゃなくあんたよ！」
間男「え……」
人妻「近頃、付き合いが悪くなったと思ったら、こんなことしてたなんて……」
人妻「間男は私のものよォ！」
夫「いや俺のもんだァ！」
間男「夫婦で間男を取り合ってどうすんだよ！？」
人妻「主人が帰ってきたから女のフリして！早く！」間男「えええええ！？」
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