深夜に「ガラガラ」と音…手押し車の91歳男性が自宅から60km離れた場所で保護される

深夜に「ガラガラ」と音…手押し車の９１歳、自宅から６０ｋｍ離れた兵庫県丹波篠山市で保護

兵庫県丹波篠山市内で深夜に手押し車を押す男性（９１）に声をかけて助けたとして、篠山署は、丹波市山南町井原、
看護師後藤裕章さん（３８）に感謝状を贈った。男性は約６０キロ離れた大阪府八尾市に住んでいたといい、後藤さんは「役に立ててよかった」と話した。

後藤さんは６月１２日深夜、丹波篠山市のＪＲ草野駅付近で友人と話をしていた際、「ガラガラ」と音がするのに気づいた。
前方の道路を見ると、腰の曲がった男性が手押し車を押していたという。

あてもなく歩き回っているように見えたため、後藤さんは乗用車で後を追った。あたりは街灯もまばらで暗く、
男性に「こんな時間にどこへ行くのですか」などと声をかけたが、明確な返事がなかった。

それでも、ひたすら進んでいくので、同日午後１１時５４分に同署に通報。署員が到着するまで、男性がけがをしないか、１キロほど付き添って見守った。
男性は大阪府八尾市在住で、親族に引き取られたという。どのようにたどり着いたかは、明らかになっていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250717-OYT1T50194/