Z世代のまんさん、無能すぎて試用期間後に会社をクビになり裁判を起こしてしまう

企業は試用期間をへて、従業員の能力や適性を判断して本採用するかを決める。期間は3〜6カ月とすることが多い。

裁判で原告となった社員は2022年4月、東京都内のシステム開発会社に入社した。試用期間は「入社日から3カ月」とされた。

会社側は4月下旬、外部研修での社員に対する評価をきっかけに、社員の勤務態度に関する聞き取りをしたところ、こんな意見があがった。

�@電話対応に稚拙な点があった

�A個別に連絡するのではなく、チャットルームで共有してほしかった

�B顧客対応ができず、落ち込んでいた

�Cメールを誤送信した

�D仕事に対する意欲や積極性が欠けていた

�E間違ったものを作ったときのスタンスが謙虚でなかった

�F仕事の内容が雑で、注意力が欠けていた

また、欠勤した日に社員は、自身のSNSで「アイドルになりたい」「やりたいことをやれずつらかった」「もうすぐ仕事を辞めるか決める」などと投稿した。社員はかつて、芸能人養成学校に通ったことがあった。

その後、社員は会社の人事担当者や代表者と面談。会社側は、SNSをチェックし検討した結果として、自己都合による退職か、会社都合による解雇のいずれかを選ぶよう迫ったという。

社員は「アイドルの夢はあきらめて働き続けたい」と人事担当者に訴えたが、会社側から「方向は決まっている」と言われたため解雇を選ぶことにしたという。

社員は23年、解雇の無効や未払い賃金の支払いを求めて会社を提訴した。