自民党 河野太郎「デジタル化の究極の目的は”ぬくもり”」　これ外人が聞いたら笑うらしいな

河野太郎行革相(ワクチン担当相)が考えるDX　デジタル化の究極の目的は「ぬくもり」を作ること――文藝春秋特選記事【全文公開】
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2255126829f4df61ccf195217281ae48e58dab?source=pc-detail-subcolumn

「文藝春秋」2月号(2021年1月10日発売)の特選記事「DXは国民の幸福のためにある」を公開します。

「100点満点で1000点です」

行政改革・規制改革担当大臣を拝命して3カ月が過ぎました。昨年12月の会見で働きぶりについて聞かれ、こう答えました。
「脱ハンコ」をはじめとするデジタル化、行政改革レビューなど、いずれもスピード感をもって大きな成果をあげられたと自負しています。

ところが――。
最近、こんな話をよく耳にします。

「大臣は『デジタル化、デジタル化』って強調されますが、一般人がまず頭に思い浮かべるのはチャップリンの『モダン・タイムス』ですよ」
不朽の名作『モダン・タイムス』でチャップリンは製鉄工場の労働者に扮します。
映画の前半、主人公は機械の歯車に身体を絡めとられたり、自動食事マシーンの実験台になったりするうちに精神に異常をきたす。
産業化によって利便性を追い求めるうちに、人間が機械に追い詰められていく様子が描かれます。

行政のデジタル化=非人間的、冷酷、切り捨て。
行政改革を『モダン・タイムス』にたとえた人たちは、そんなイメージを抱いたのでしょう。

いやいや、そうじゃない。まったくの誤解です。

新聞や雑誌におどる「デジタルトランスフォーメーション」や「DX」というアルファベットやカタカナから、冷たい、金属的なイメージを思い浮かべるよという人もいました。

ある人から「カタカナより漢字の方がぬくもりあるぞ」と言われましたが、デジタル化とは電子情報化のことなのか？ちょっと違いますよね。
ただ何のためにデジタル化を進めるのか、丁寧に説明していかないといけないなと痛感しました。

そもそも日本ではデジタル化というと、コストカットの冷たいイメージが強い。しかし欧米におけるデジタル投資は、新しいビジネスの創出や、顧客へのサービス強化が目的ということが多いのです。

なぜ欧米と日本でデジタルについての認識の差があるのかというと、日本ではIT人材の3分の2以上がIT企業に囲われていることが大きい。
日本企業はデジタル化をIT企業に外注していたため、新しいビジネスを作り出せず、コスト削減ばかり優先されてきたのです。
逆に欧米は社内にIT人材を配置し、新規ビジネスや顧客サービスを臨機応変に展開している。日本でもデジタル化についての認識の改革が必要です。

ヤフーコメント