平安時代の日本、宋から天皇に向けて「日本国王に下賜する」と言われて中国人に差別されたと泣いていた。高市この無念を晴らせ

平安末期の公家九条兼実の日記　玉葉

承安2年9月22日（西暦1172年10月18日）

全文: 廿二日、（中略）巳時許大外記頼業（清原）真人来、依昨日告也、（中略）談仰雑事、其次頼業語云、自大唐有供物、献国王（後白河）
之物并送太政大臣入道（平清盛）之物、有差別云々、其送文二通〈一通書云、賜日本国王、一通書云、送日本国太政大臣〉、此状尤奇恠、
略
今度供物非彼国王、明州刺史供物也、而其状奇怪也、
尤可返遣、上古相互送使贈物、其牒状、自大唐ハ、天皇に送上書、彼国王ヲハ天子ト書、自我朝ハ又送と書、相互無差別、
而今度之所為不足言、而無音被留之条、異国定有所存歟、尤可悲事也云々、尤可然、（後略）

ChatGPT訳
「大唐からの供物があり、日本国王（後白河院）に献上する品と、太政大臣入道（平清盛）に贈る品とがあり、区別があるという。
送状が二通あり、一通には『日本国王に賜う』と書かれ、もう一通には『日本国太政大臣に送る』と書かれている。これはきわめて奇妙なことである。
略
今回の供物は、かの国の国王からのものではなく、明州の刺史からの供物である。それにもかかわらず、その文書の書き方は奇怪である。まことに返送すべきであろう。
上古には互いに使者を送り、贈り物を交わしたが、その牒状については、大唐からは「天皇」に宛てて上書を送り、彼の国の国王を『天子』と記し、我が朝から送る場合も同様に記して、互いに差別はなかった。
しかし今回のやり方は、言葉に尽くせないほど不適切であり、しかも何の返答もなく留め置かれているというのは、
異国側に何か意図があるのではないか。まことに嘆かわしいことである、という。」

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該当部分の書籍
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920187/1/125

天子の項に国内には天皇、外国には皇帝と名乗ると書いているだろ