【動画】28歳女性、弱者男性に付きまとわれて射殺される🇲🇽

グアダラハラ女性射殺事件　容疑者の男を拘束　フェミサイドとして捜査

【メキシコ・グアダラハラ】
ハリスコ州グアダラハラ市で今月12日、28歳の女性が路上で銃撃され死亡した事件で、州当局は20日、犯行に関与した疑いで男を拘束したと発表した。事件は監視カメラに映像が残されており、国内で相次ぐ「フェミサイド（女性殺害）」への怒りが再燃している。

州知事パブロ・レムス氏によると、逮捕されたのはケビン・N（年齢非公表）。犯行時に使用されたとみられる白いSUV車（シボレー・エクイノックス）が市内で押収され、事件への関与が強く疑われているという。

事件はグアダラハラ市バルコネス・デ・オブラトス地区で発生。映像には、女性が路上で白い車の男と口論し、車体を叩いた直後、男が車から降りてライフルを取り出し発砲する一部始終が記録されていた。女性はその場で倒れ、男は車で逃走した。

被害者の女性「カーラ」さんは12歳の娘を持つ母親だった。支援団体「ソロラス・ビオレタス」によると、カーラさんは以前から加害者の男に付きまとわれており、恋愛関係にはなかったという。団体は「彼女はただ拒否しただけ。それが殺される理由にはならない」と非難している。

ハリスコ州検察は事件を「性別に基づく殺害（フェミサイド）」として捜査を進めており、特別捜査班が担当。軍用ライフル「AR-15」が使用されたことから、銃器の入手経路についても捜査が行われている。

メキシコでは、1日に平均11人の女性が殺害されているとされ、今回の事件はその深刻な現状を象徴している。SNS上では「#JusticiaParaKarla（カーラに正義を）」のハッシュタグが広がり、全国で抗議の声が相次いでいる。