PTA会長に選ばれた女性、嫌すぎて泣き出してしまい結局男性が引き受けることに

ところが、会長を引き当ててしまった女性は周囲が引くほど暗い表情になってしまった。
「第一声でその方は『あたし、会長なんて無理です』と言いました。大勢いるのに、まさか引くとは思わなかったと。そもそも、くじを引く前に『恨みっこなしですよ』『誰がなってもみんなでサポートしましょうね』と言い合っていたのに……」

その場にいた全員で「みんなで助け合ってやっていけば大丈夫」と声をかけ、「運動会や卒業式での挨拶がいやなら当番制で順番にやっていこう」と提案してくれる人もいたそうだ。
しかし、その女性が首を縦に振ることはなかった。

「その人が泣いたせいか、周りは説得するのをやめました。かわいそう、というムードになってしまい、女性たちは泣いた女性の肩をさするなどして慰めながら『そうだよね、やっぱり大役は男性にお願いした方が安心感があるよね』などと口々に言い出したんです。は？ってなりましたね」

康之さんをはじめ男性陣はみな「納得が行かない」という雰囲気を醸しつつも、やがて「まあ、仕方がないか」という諦めムードが優勢となり……。
「結果的に残った男だけでジャンケンをして会長を決めました。せっかく改革したあれこれは何だったのでしょうか」