【漫画】こじらせすぎた中年男性たちの実態を赤裸々に描いたルポ漫画「中年童貞」発売！

「中年童貞……それは、30歳以上の未婚男性で性交経験のないものである。彼らは精神年齢が低く女性に対する幼児性を秘めている。」

今回紹介する『漫画ルポ 中年童貞』（リイド社）はこじらせすぎた中年男性たちの実態を赤裸々に描いた、ノンフィクションライター・中村敦彦氏の『ルポ中年童貞』を、桜壱バーゲン氏の強烈な絵柄でコミカライズしたものである。匂い立つようなイラストによって、よりリアルで真に迫った中年童貞の生き様は、笑えるというより切実さを感じ、意外にも読んだ後しんみりしてしまう。

　その壮絶さは本書で確認してもらうとして、中年童貞たちのこじらせ名言を筆者の衝撃度ランキングで紹介しよう。

https://ddnavi.com/news/334217/a/

　婚活パーティーに参加し続ける蒲田（仮名・37歳）は、弁当工場の非正規社員（貯金5万円）。彼女いない歴37年でありながら、「彼女は10年くらいいないかな…」と見栄を張る。婚活パーティーは今のところ全敗しているが、“気の合う人が現れないだけ”と見習いたいレベルの前向きさを持つ男である。

　一見、自分を客観視した冷静な発言にも思える。しかし松野（仮名・36歳・中年童貞）は、女性へのコンプレックスが強くなりすぎたあまり、男性とセックスしたりホモ動画を見たり、さらにはハッテン場にまで足を運ぶようになってしまう。
彼の人知れぬ苦悩は、ぜひ本書で確認していただきたい。読了後には切ない気持ちになるはずだ。

　こう叫ぶのは中村敦彦氏に中年童貞のトラウマを植え付けた44年間童貞の介護職員、坂口（仮名）。78歳の母親に甘え、いつまでも実家暮らしを続けるパラサイトシングルである。
仕事ができないくせに新人には高圧的な態度をとり、職場の雰囲気をぶちこわすという空気の読めなさを発揮する坂口。
風俗なんか行くより好きな女性とセックスするまで童貞のキレイな身体のままでいたい！　というポリシーを持つ彼が、飲み会で言い放ったこの台詞は、まるで10代の少女のようなピュアさを感じさせる。

ネットのない時代に比べたら
セックスの難易度ってメチャクチャ下がってる