女「酒弱い男はキモイ、劣等種弱者男性じゃん」←6.8万いいね

ALDH2の主な役割とその働きから考えると、ALDH2活性が高い方が、飲酒しない場合でも健康には有利であると考えられます。
その理由は、ALDH2がアルコール由来のアセトアルデヒドだけでなく、体内で日常的に発生する毒性の高いアルデヒドの解毒も担っているためです。
1. 毒性のある内因性アルデヒドの解毒能力が高い
ALDH2の重要な役割の一つは、酸化ストレスによって生じる4-ヒドロキシノネナール（4-HNE）などの活性アルデヒドを無毒化することです。これらは細胞のDNAやタンパク質を傷つけ、様々な病気の原因となります。
• 活性が高い人（ALDH2*1/*1型など）：
• 内因性の活性アルデヒドを速やかに分解・除去できます。
• これにより、酸化ストレスによる細胞へのダメージを防ぎ、非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）、心血管疾患、アルツハイマー病などのリスクを低減する方向に働くと考えられています。
• 活性が低い人（ALDH2*1/*2型、*2/*2型）：
• これらの毒性アルデヒドの分解が遅れるため、飲酒習慣がなくても、それらの疾患のリスクが高まることが研究で指摘されています。
2. リスク上昇のデータによる裏付け
前回の回答にもあったように、ALDH2活性が低い遺伝子型を持つ人は、飲酒習慣がない場合でも、ALDH2活性が正常な人に比べて、非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）や心筋梗塞などの発症リスクが高まるというデータが報告されています。
このことは、「ALDH2活性が高い＝健康に有利」という考えを裏付けています。
まとめ
ALDH2の活性は、アルコールの代謝能力だけでなく、体内の酸化ストレス防御機構の強さを示す指標の一つと捉えることができます。
したがって、飲酒習慣がない人であっても、ALDH2の活性が高い（正常である）方が、毒性物質の解毒能力が高く、多くの疾患に対して健康上有利であると言えます。

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